NISA口座は無事に開設できたものの、そこから先に進めずに手が止まっている方も多いのではないでしょうか。口座を開いただけの状態では、まだ何も買い付けられていません。
この記事の結論
口座開設が完了したあとに進めるステップは、大きく分けて次の3つだけです。
- 最初の1本を決める
- 積立を設定する
- 初回の買付結果を確認する
どこから手をつけるべきかは、現在どこで作業が止まっているかによって異なります。
- 何を買うかまだ決まっていない人:まずは①の銘柄選びからスタート
- 買う商品は決まっているが設定していない人:②の積立設定へ進む
- 設定まで完了している人:③の初回買付が完了しているかを確認する
積立金額で悩んでしまう場合は、ひとまず各金融機関の最低設定金額から始めてみるのも有効な手段です。
NISA口座をまだ作っていない人は、口座を開く手順が先です。止まっている場所ごとの入口だけ知りたい人は次に開くページの決め方へ。
口座開設後に手が止まりやすいのは「次に決めること」が整理できていないから
口座を開いただけでは投資は始まっていません。手が止まりやすいのは「何を」「いくら」買うかを決めるステップです。
口座を作ったあとに作業が進まなくなるのは珍しいことではありません。口座を開くまでの事務手続きと、その後に自分で判断すべき内容がまったく異なるためです。
理由1:口座開設はスタート地点。非課税メリットは「商品を買って利益が出て」初めて生まれる
NISAで非課税になるのは、購入した商品を売却したときの利益や分配金です。これらはすべて、NISA口座内で実際に運用して初めて生じるものです。
口座を開設しただけでは、非課税となる利益もまだ発生していません。
理由2:迷いやすい「何を買うか」「毎月いくらにするか」は、口座開設の手続きでは決めない
口座開設時に提出するのは本人確認書類やマイナンバーであり、投資先や積立額は申し込み段階では決まりません。
これらは口座開設後に自分で決める必要があるため、あらかじめ方針を決めておかないと口座だけが未設定のまま残ってしまいがちです。
理由3:主要ネット証券は口座管理料が無料。焦って購入する必要はない
楽天証券、SBI証券、マネックス証券などでは、口座の維持管理手数料はかかりません。口座を開いたまま置いておいてもコストが発生することはないため安心してください。
次のステップは、納得して決められるタイミングで着実に進めれば十分です。
口座開設後のステップは3つだけ(商品選定・積立設定・初回買付の確認)
3つの手順で決めるべきことは、それぞれ1つずつに整理できます。
口座を開設した後の具体的な進め方は、以下の3段階です。
- 最初の1本を決める
- 積立を設定する
- 初回の買付を確かめる
① 最初の1本を決める(国が厳選した投資信託から選ぶ)
つみたて投資枠で購入できるのは、長期的な積立・分散投資に適していると国が認めた投資信託に限られています。
つまり、あらかじめ質の高い選択肢に絞り込まれている状態です。具体的な選び方はNISAで最初に買う1本の決め方で詳しく解説しています。
② 積立を設定する(金額・買付日・決済方法を決める)
積立設定で主に指定するのは、次の3項目です。
- 毎回の積立金額
- 買う時期や日付(毎月など)
- 支払い方法(証券口座、クレジットカードなど)
つみたて投資枠は、選んだ商品を一定額で定期的に自動買付する仕組みです。詳しい画面操作はNISAの積立設定のやり方で案内しています。
③ 初回の買付結果を確認する(初回の約定日以降に画面をチェック)
積立設定を完了した当日に、すぐ商品が買い付けられるわけではありません。設定した初回の買付日を過ぎたあとに、保有商品の管理画面を開いて正しく買付が行われたかを確認しましょう。
なお、該当するメニューの名称は証券会社によって多少異なります。
現在の状況に合わせて、次に進むべきステップを選ぼう
全員が①からやり直す必要はなく、いま自分がつまずいているポイントから再開できます。
【何を買うか未定の人】まずは①から。あらかじめ銘柄を絞っておくと設定がスムーズ
つみたて投資枠での運用は、まず対象となる投資信託を1本選ぶことから始まります。商品さえ決まってしまえば、あとは画面の指示に従って金額などを入力していくだけです。
商品の絞り込み方はNISAで最初に買う1本の決め方を参考にしてください。
【銘柄が決まっている人】②の積立設定へ。金額・日付・決済方法の3つを指定する
購入したい商品がすでに決まっているなら、そのまま積立設定へと進みましょう。入力する内容は主に「金額」「買付日」「支払い方法」の3つです。
実際の入力手順はNISAの積立設定のやり方で確認できます。
【積立額に迷う人】最低金額で仮設定するのも手。後からいつでも変更可能
毎月の積立額をいくらにするか決めきれない場合は、各証券会社が設定している最低金額(100円など)で仮設定しておくのも1つの手です。
楽天証券、SBI証券、マネックス証券では、運用開始後も管理画面からいつでも金額を変更できます。最初から完璧な金額を決めようと悩み続ける必要はありません。
金額の考え方については、「NISA貧乏」にならない積立額の決め方で解説しています。
【設定済みの人】③の買付確認へ。設定完了=即日買付ではない点に留意
初回の買付がいつ行われるか、どのように画面で確認するかについては、NISAの積立設定のやり方で詳しく解説しています。
積立が一度動き出せば、設定変更がない限り基本的にやることはない
自動で定期買付が行われるため、金額などを変えたくなったときの手続き方法だけ把握しておけば安心です。
設定に沿って自動で定期買付されるため、毎回注文する手間はない
つみたて投資枠は、あらかじめ指定した銘柄と金額をもとに、自動で定期的に買い付けを行う仕組みです。株式投資のように、購入するたびに自分で注文を出す必要はありません。
年間の枠はあくまで上限。使わない年があっても生涯枠は減らない
つみたて投資枠の年間上限は120万円ですが、これは上限であり、無理に使い切る必要はありません。
生涯で利用できる枠(非課税保有限度額)は1800万円で、購入時の価格(簿価)で計算されます。投資しない年があったとしても生涯枠が削られることはありません。
積立金額を変更したい場合も、管理画面からいつでも手続き可能
楽天証券、SBI証券、マネックス証券なら、ログイン後の画面から簡単に積立金額を変更できます。変更した内容がいつの買付から反映されるかは各社の案内で確認しておきましょう。
積立を途中で停止しても、過去に買い付けた分はそのまま口座に残る
相場急変などで積立設定を解除した場合でも、それまでに購入した投資信託が自動で売却されることはありません。過去の保有分はそのまま口座内に残り、非課税で運用が続きます。
相場下落時の適切な心構えについては、相場が下がったときどうする?をご覧ください。
本記事は情報提供を目的としたもので、特定の商品の購入を勧めるものではありません。制度や各金融機関のサービス内容は変更される場合があります。最新の情報は金融庁および各金融機関の公式サイトでご確認ください。