NISAを始めようと思っても、何から手をつければいいか迷いますよね。口座は作ったものの、積立までたどり着いていない人も少なくありません。

この記事の結論

NISAを始める手順は大きく4つです。ゴールは「口座開設」ではなく、「初回の積立設定が完了し、実際に買えたところ」になります。

具体的なステップは次の通りです。

  1. 証券会社を1社選ぶ
  2. NISA口座を申し込む
  3. 最初に積み立てる1本を決める
  4. 積立を設定する

どこから手を付けるべきかは、現在の口座状況によって異なります。まだ口座がない人は①からスタートし、手続きが完了するまでの間に③を決めておくとスムーズです。

すでにNISA口座はあるけれど積立が動いていないという人は、残りの③と④を行うだけで完了します。

NISA口座がすでにある人は、積立の始め方と続け方からお読みいただけます。

NISAの仕組みから知りたい人はNISAとはへ。

スマートフォンを手に、手続きの途中で次にやることを確かめている人

途中で手が止まりやすいのは「口座開設後のステップ」が見えていないから

手続きの多さではなく、口座を開いたあとの「何を・いくら買うか」が決まっていないことが原因になりがちです。

「手続きが面倒で止まりそう」と感じる理由は実際にあります。手続きの途中で次に何をすればいいかが見えにくくなるためですが、全体の手順そのものは4つしかありません。

理由1:口座開設のあとに「何を・いくら買うか」が決まっていない

NISAの始め方の説明には、口座開設までの手順で終わっているものが少なくありません。しかし、口座を開いただけでは投資はスタートしません。

実際に運用を始めるには「何をいくら買うか」を決めて設定する必要があります。ここが曖昧なままだと、口座だけが放置されてしまう原因になります。

理由2:取引開始までの待機期間に、次の準備をしていない

NISA口座を申し込んでから取引を始められるまでの期間は、証券会社によって異なります。申込書を出した日からすぐに買える場合もあれば、税務署の確認が済むまで取引が制限される会社もあります。

この待機期間中に「次に買う商品」を決めておかないと、いざ使えるようになった時点で考え始めることになり、そこで手が止まりやすくなります。

NISAを始める4つの手順(ゴールは「積立設定」の完了)

4つのステップで決めることは、それぞれ1つだけです。

NISAを始めるまでの手順は、次の4つです。

  1. 証券会社を1社選ぶ
  2. NISA口座を申し込む
  3. 最初に積み立てる1本を決める
  4. 積立を設定する

① 証券会社を1社選ぶ(長期的に積立を続ける場所になる)

NISA口座は1人1口座しか持てないため、どの証券会社を選ぶかが今後の投資のベースとなります。

18歳以上であれば年単位で金融機関を変更することも可能ですが、まずは長く付き合える場所を選ぶことが大切です。具体的な選び方は、この記事の最後で案内します。

② NISA口座を申し込む(取引開始までの日数は会社ごとに異なる)

申し込みの際は、マイナンバーと本人確認書類が必要です。すでにその金融機関へマイナンバーを届出済みの場合は、再度の告知が不要になることもあります。

日本に住む18歳以上の人(その年の1月1日時点)であれば、2つの枠を備えた口座を開設できます。なお、2027年1月1日からは、0〜17歳も「つみたて投資枠」のみ口座を開設できるようになる予定です。

金融機関は税務署を通じて二重開設がないかを確認します。日本証券業協会のルール上は申込書を出した日から買付可能とされていますが、会社によっては税務署の確認完了まで制限がかかる場合があります。必要なものの詳細はNISA口座開設の流れで説明しています。

③ 最初の1本を決める(国が定めた基準を満たす投資信託から選ぶ)

つみたて投資枠で買える商品は、長期の積立や分散投資に向いていると国が認めた投資信託に限られています。

つまり、選ぶ候補は最初からある程度絞られているということです。具体的な選び方は最初の1本の選び方で解説しています。

④ 積立を設定する(銘柄・金額・頻度を決めて定期的に買い付ける)

つみたて投資枠では、次の3つを決めて積み立てを行います。

  • 買う投資信託(銘柄)
  • 毎回買う一定の金額
  • 買う時期(毎月など)

この設定をもとに、自動で定期的な買い付けが行われます。実際の画面操作については積立設定のやり方をご覧ください。

今の口座状況に合わせて、必要な手順からスタートしよう

全員が①から始める必要はなく、現在の状況によってスタート地点が異なります。

【口座がまだない人】①からスタート。待機中に③を決めておくとスムーズ

証券口座もNISA口座もない人は、①の証券会社選びから始めます。申し込みから取引開始までは数日かかることがあるため、その待機期間を利用して③の「最初の1本」を決めておきましょう。

そうすれば、口座が使えるようになったその日に④の積立設定まで一気に進められます。

【楽天・SBI・マネックスの証券口座がある人】追加申し込みの②からでOK

楽天証券、SBI証券、マネックス証券などの口座をすでにお持ちの場合は、ログイン後の画面からNISA口座を追加で申し込めます。この場合は②の手順からスタートできます。

【2023年までにNISA口座を持っていた人】自動で新枠が用意されるケースが多い

2023年までの旧NISA口座で最後の年の枠があった人は、原則として同じ口座内に新しいNISAの2つの枠が自動で設けられています。そのため、新規の申し込み手続きは不要です。

ただし、途中で口座を閉鎖した人などは対象外になることがあります。過去に購入した分の扱いは2023年までのNISAからの移行で説明しています。

【NISA口座はあるが積立設定していない人】③と④のステップだけで完了

すでにNISA口座が開設済みなら、①と②は完了しています。残るは「最初の1本を決めること」と「積立の設定」だけです。

この2ステップについては、積立の始め方と続け方で詳しく説明しています。

つみたて投資枠なら、少額からでも無理なく始められる

枠を使い切る必要はありません。楽天・SBI・マネックス証券などでは、積立額を後から柔軟に変更できます。

※現在の制度では「つみたて投資枠」という名称です。ただし2023年までに買った分は、別の枠として管理されています。

最初は「つみたて投資枠」だけでも十分に始められる

NISA口座には「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があり、同じ年に併用することができます。

しかし、金融庁も説明している通り、どちらか一方の枠だけを使うことも可能です。まずは「つみたて投資枠」の少額積立から始めても、制度上まったく問題ありません。

2つの枠の違いは、つみたて投資枠と成長投資枠のページで確認できます。

年間の枠はあくまで上限。使い切らなくても一生の枠は減らない

つみたて投資枠で1年に投資できる上限額は120万円ですが、これはあくまで上限であり、必ず使い切る必要はありません。

一生涯で使える非課税保有限度額は1800万円で、買ったときの値段(簿価)で計算されます。投資をしない年があっても一生の枠が減ることはないため、自分のペースで進められます。詳しくはNISAの上限はいくら?で解説しています。

積立額は後からでも変更可能。まずは無理のない金額から

楽天証券、SBI証券、マネックス証券などでは、積立を始めた後でも口座の管理画面から簡単に金額を変更できます。そのため、最初から完璧な金額を決めようと長く悩み続ける必要はありません。

金額の目安については、「NISA貧乏」にならない積立額の決め方を参考にしてください。

初回の買付日を過ぎたら、保有商品の画面で運用状況をチェックする

設定を完了した時点ではまだ商品は買えていません。初回の買付が無事に済んで、はじめて「投資をスタートした」と言えます。

設定完了=即座に買付されるわけではない点に注意

積立の設定を行った日に、すぐ商品が買い付けられるとは限りません。

設定を終えたら、初回の買付日が「いつ」になるのかを画面上でしっかりと確認しておきましょう。

買付日を過ぎたら、正しく買い付けられたか画面で確認しよう

設定した初回の買付日を過ぎたら、証券口座の「保有商品」画面を開きます。そこで指定した投資信託が正しく買い付けられているかを確認してください。

画面の見方や確認手順は積立設定のやり方で説明しています。

次にやること

口座がまだない人は、次に証券会社を1社に決めます。

本記事は情報提供を目的としたもので、特定の商品の購入を勧めるものではありません。制度や各金融機関のサービス内容は変更される場合があります。最新の情報は金融庁および各金融機関の公式サイトでご確認ください。